カフェ ワーヤキン

西濱 英伸シェフ

ポリシーは「一生懸命やること」

最寄り駅は明治神宮前駅、千駄ヶ谷駅、外苑前駅。
駅から歩くこと数分、カフェ ワーヤキンは商店街を入ってすぐに見えてくるオーガニックカフェ。ナチュラルな雰囲気が、気軽に入れる心地よさをかもし出している。
オーナーシェフを務めるのは西濱英伸さん。調理師学校に在学中アルバイト先のシェフの料理に感動し、自らも料理人としての人生を歩き出した。デリのメニュー開発や食に関わる様々なコンサルティング業務を経て、2008年3月カフェ ワーヤキンをオープンした。


フレンドリーなカフェ  ワーヤキン

ワーヤキン。耳慣れない言葉だが、何故か心地よさを感じる響きがある。早速店名の由来をお聞きした。
「ワーヤキンとは、ネイティブアメリカンのネスパーズ族の言葉で『個人に存在する神様』のことなんです。ネスパーズ族の人たちは成人する時に険しい山に登り、帰ってくると成長の証としてワーヤキンという称号を与えられます。僕も山に登るような気持ちで一生懸命に頑張り成長できたらという思いを込め、店の名前にワーヤキンという言葉をいただきました。」
そんなカフェ ワーヤキンは、海外の町中にあるレストランのようなフレンドリーなカフェ。西濱さんはお店をオープンするとき、敷居の低いお店を作りたかったという。
「僕は、老若男女問わず誰でもが気軽に入れて、その時間を楽しめる空間を造りたかったんです。だから店構えやお店の雰囲気なども肩肘をはらず、近所の人がちょっと立ち寄れる店作りを心掛けています」

一生懸命にやる

カフェワーヤキンはオープンしてからまだ日は浅いが、たくさんのリピーターのお客様で賑わう。それはお店を支えるみんなの気持ちがお客様に伝わるから。
「僕たちのお店のポリシーは一生懸命やること。だから料理作りを初めとして、挨拶、お出迎え、お見送りなど全てにおいてスタッフ全員、一生懸命に心から仕事をしています」
そして西濱さんは、お客様に笑顔で来ていただき、笑顔で帰っていただけたら最高に嬉しいと話す。
「やはり自分達が一番エネルギーをもらえるのは、お客様の笑顔から。お客様が僕らのことを覚えてくれたり気軽に話しかけてくれたりして、コミニュケーションを気軽にとれることが本当に嬉しいです」
こういうお店が増えてほしいし、増やしたいと気さくな笑顔でお話ししてくれた西濱シェフ。来店されるお客様もそんなシェフの笑顔に惹かれていらっしゃるのですね。

料理へのこだわり

西濱シェフの創りだす料理には、ちょっとした驚きのエッセンスが隠れている。そんなシェフのこだわりとは?
「僕はソースで食べるのではなく、素材が主役の料理が好きなんです。自分が料理を作るときは、素材の味を活かすと共に、味に独特の主張をもたせるようにしています。いい意味で反逆児を作るって感じでしょうか。甘いものに対してはスパイスを入れたり、苦いお野菜には甘みを加えたり、全く違う味を加えてみるとそれが不思議なエッセンスとなるんです」
本日ご紹介していただいたマンゴーのガスパチョも、西濱さんの素敵な遊び心が味わえるデザート感覚のスープ。甘さの中にピリッとした辛さがほんのりと伝わり、一口食べると不思議な美味しさが2度〜3度味を変えて伝わってきた。創作料理の逸品だ。


   

マンゴーのガスパチョ

マンゴーのガスパチョ   

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材料

メキシカンマンゴー

1個

ペリカンマンゴー

1個

人参(甘いほうがよい)

30g

トマトジュース

60g

グレープフルーツ

40g

すりおろしにんにく

少々

カイエンペッパー

少々

少々

<飾り>

 

オリーブ油

適量

ライムの皮

適量

トマトジュース

適量

作り方

1.メキシカンマンゴーとペリカンマンゴーをミキサーでなめらかになるまで混ぜ合わせる。
2.人参のすりおろしとトマトジュースを加える。
3.グレープフルーツ、すりおろしにんにく、カイエンぺッパー、塩を加えてさらになめらかになるまでミキサーにかけて出来上がり。
4.飾りにオリーブ油、トマトジュース、ライムの皮をトッピングする。


【シェフの一言】
「僕の店は、できるだけナチュラルでありたいなと思っています。オーガニック食材にこだわるのもそういった視点からなのです。店内の装飾なども、ナチュラルなものだと不思議と落ち着くんですよ。 一番初めにお客様をお迎えする壁に飾ってあるこの石もナチュラルなもの。 僕が大切にしている物の一つなんですが、実は世界遺産なんですよ」