バリに目覚めたきっかけは何ですか?
僕は、はじめから料理人ではなく、サラリーマンでした。つまり脱サラ組。サラリーマンの時、バリへ観光に行きとても魅力のある島だなと思いました。日本でもバリ好きな方はたくさんいらっしゃいますが、みなさんと違った点は、母親が再婚して新しい父がインドネシア人だということ。つまり、“バリ好き”しかも“親父がインドネシア人”でインドネシアを身近に深く知ることになったのです。
それで、インドネシア料理店を開こうと思われた訳ですね!!
そうです。以前からサラリーマンを辞めて何かこのインドネシアとのつながりを使えるものはないかと考えていました。人が集まる場所がいいと思っていたので、飲食店だと決めました。それから、僕の料理人生がはじまったのです。最初、今はもうクローズしてしまった六本木ブンガワンソロで皿洗いからはじめ、いろいろなインドネシア料理を教えていただきました。その後、バリへ行き、むこうで2年半暮らしました。その間、食材を見たりホテルや街のレストランで食べたりと、実際に視察してインドネシア料理を自分自身で学びました。そして、帰国後、新宿職安通りに妹と小さい店をオープンさせました。おかげさまで、口コミでたくさんのお客様にいらしていただけるようになり、“もう少し大きくしよう”ということで、新宿の店をたたみ、平成9年にここ渋谷にアユンテラスをオープンさせました。
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