写真


ひろろクッキング

フードコーディネーター 竹内ひろみ

自然食品会社において、レシピの提案や料理教室の企画&講師など、人と食を結ぶ仕事を幅広く経験。現在は、ナチュラルフードコーディネーターとしてWEB、雑誌、TVにてレシピやコラムを連載するほか、野菜中心のお料理教室も開催。
フードビジネスサービスでは、「料理と私」のコラムを中心にWEB企画編集を担当。

料理のコンセプト:「ココロとカラダを元気にするおうちごはん」

■毎日食べるお料理、それは毎日の私たちの身体を作るもの   
当たり前のことですが、私たちの身体は食べたものからできています。
そしてココロとカラダを元気にしてくれるのも食べ物の力です。
食べ物の力というとタンパク質やビタミン類などの栄養素が思い浮かびますが、実は、身体を温めたり、冷やしたり、引き締めたり、緩めたりなど本当にいろいろなパワーを持っているのです。

そんな食べ物のパワーを全部いただくには、余計な調味料を使わない、素材の味が活きたお料理が一番です。
初めは少し物足りないなと感じても、だんだんと穀物の美味しさや野菜の甘さが感じられるようになるのです。そしてそんな素材のパワーをたくさんもらうと、なんだか身体がほっとするような気がします。

そして私が大切にしている食べ方は、「〜がよいから食べる」というのではなく、その人にあったものを食べるということ。
なかなか自分の身体に聞いてみるって難しいかもしれませんが、自然な味を美味しい!って感じられるようになるとなんとなく自分の身体にあったものもわかるようになるんです。 そんな私が提案するのは、「カラダにやさしく、毎日作れて、毎日食べれるお料理」をテーマにした穀物とお野菜中心のシンプルなおうちごはんです。

■毎日食べるものだからこそ・・・・

〇季節・旬を感じる食材、その土地でとれたものをできるだけ取り入れましょう。
暑い夏には、きゅうりやトマトなど身体を冷やすものが出回り、寒い冬には根菜類など身体を温める食べ物が出回ります。
私たちって自然の法則に基づいて身体のバランスをとっているのです。

〇手間と時間をかけて丁寧に作られた調味料を活用しましょう。
じっくりと天然発酵をした調味料は、人工的に発酵させたものよりも、味わい深いのです。

〇できるだけ精製していないものを、食べられる部分は皮も丸ごと使い切りましょう。
私たちは野菜であれ、穀物であれ、お魚類であれ、いのちをいただいています。なるべく命に近い形のほうが、素材のもつパワーをより取り入れることができるのです。

〇昔から食べられてきた知恵を受け継ぎましょう。
例えばさんまを食べるとき、大根おろしがつきます。これは大根が魚の油を消化する作用があるため。昔ながらの食べ物の組み合わせって理にかなっていることが多いのです。

■いただきます。その言葉を大切に 
ご飯を食べる前の「いただきます」。この言葉にはいのちをいただくという意味があります。そして「食事」は人を良くすると読むことができます。ご飯を食べる前に、食べ物と作った人への感謝の気持ちを込めて元気よく「いただきます!!」って言ってみましょう。
ココロもカラダも元気になるような気がします。


   玄米って実はすっごい優れもの!       元気なお野菜ってパワーが違います。      こんなお豆も我が家では大活躍。
玄米
野菜
豆

なすのブルスケッタ
   だんだんと暑くなる今日この頃。お手軽に作れるブルスケッタはいかがでしょうか?
ブルスケッタ
クリックして拡大画像をご覧下さい
材料(4人分)◇
なす             2本
アンチョビ               4枚
にんにく            1かけ
オリーブ油             小さじ1
ホールトマト              2個
塩                   少々
バジル                 1茎
フランスパン              1本
   
*ワンポイントアドバイス
にんにくはこげやすいのでオリーブ油に合わせてから火にかけましょう。
◇作り方

@アンチョビ、にんにくはみじん切りにし、なす1cmぐらいの角切りにする。
A鍋にオリーブ油とアンチョビ、にんにくを入れて弱火にかけ、にんにくのよい香りがしてきたらなすを入れて炒め合わせる。
Bホールトマト、塩を加えて汁気がなくなるまで煮る。
C荒熱をとってバジルのみじん切りを加える。
Dフランスパンににんにくをすりつけ、オリーブ油を少々塗ってカリッとするまで焼き、Cをのせていただく。