料理の世界はとても広いですが、佐藤板長が日本料理を選ばれたきっかけをお聞かせください。
小さい頃から、料理が好きでした。やっぱり日本人は“和食”、僕ははじめから和食しかないって感じでした(笑)。じつは、日本料理を始める前、僕は、ある下町のステンレス会社で働いていたんですよ。だから、学校も料理とは全く関係のない機械科の卒業。でも料理はずっと好きで。。。会社の最寄りの駅の角に調理師学校があったんです。ふとある時料理の世界に入ろうと決断し、いつも会社に行く途中に気にかけていたその調理師学校へ会社を辞めて入学してしまいました。若いからこそできたのでしょうね(笑)
それは、思い切った決断をされましたね。その当時、いちばん心を動かしたお気持ちとは、どのようなことでしたか?
理想を追い求めるなら“料理の世界”と思いました。ステンレス工場では、規模が大きすぎて自分が好きなものは作れません。料理なら、板前になって小さな店でも良いから自分で開いて自分の好きな料理が作れると確信したのです。
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